初心者向けFXチャート分析の基本

ダウ理論

2020/04/01

テクニカル分析トレンド系

[目次]

ダウ理論

概要

ダウ理論とは、チャールズ・ダウが提唱した市場での値動きを評価するための理論。 多くののテクニカル分析の元となっている重要な理論です。 ダウ理論を無視してテクニカル分析することは出来ません。

ダウ理論の6つの基本原則

1.市場価格は全ての事象を織り込む

市場価格はあらゆるファンダメンタル(材料)を反映するという原則です。 政府等が発表する経済統計や各企業の業績はもちろん、自然災害の様な予測不可能な事象に至るまで、需給に関するあらゆる事象は全て市場価格に織り込まれます。 逆に言えば、経済統計や企業の業績に関する専門的な知識がなくても、市場価格のチャートを読み解く力があればトレードに必要な環境認識はできるということになります。 この基本原則は「投資にはチャート分析が重要である」という、テクニカル分析の理論的な根拠になります。

2.トレンドは短期・中期・長期の3つに分類される

ダウ理論では、価格変動の分析においてトレンドを重視します。そして、そのトレンドを以下の3つに分類しています。

トレンド名 サイクルの期間
短期トレンド 3週間未満のサイクル
中期トレンド 3週間~3ヶ月のサイクル
長期トレンド 1年~数年のサイクル

長期トレンドは上昇トレンドでも短期トレンドでは下降トレンドによる調整 (押し目)があります。トレーダーは投資スタイルにより、どのトレンドを狙うのかを意識する必要があります。スキャルピングでは数分から数時間の短期トレンド。デイトレードでは数時間の短期トレンド。スウィングトレードでは数週間から数か月の中期トレンド。積み立て等の長期投資では数年の長期トレンド。のようにトレードスタイルによりそれぞれのトレンドフォローをする必要があります。

3.トレンドは3つの段階から形成される

ダウ理論では、「トレンドは3つの段階から形成される」としています。3つの段階とは以下の段階です。

段階
第一段階 先行期
第二段階 追随期
第三段階 利食い期

それぞれのどの様な段階かを説明します。

第一段階:先行期

第一段階:先行期は、一部の投資家が買い集めをする段階です。大口投資家が底値で買い玉を集めていくため緩やかに価格が上昇します。 ほとんどの個人投資家は、この段階ではトレンドが読めません。

第二段階:追随期

第二段階:追随期は、第一段階:先行期での緩やかなトレンドに気が付いた投資家が買いを入れ、市場がその動きに追随し価格が大きく上昇します。

第三段階:利食い期

第三段階:利食い期は、トレンドの最終段階です。価格上昇をニュース等で聞いた素人や初心者の一般投資家も参入し、さらに価格が上昇します。 第一段階:先行期に買い集めをしていた大口投資家が利食いを行い、売り抜けを図ります。さらに第二段階:追随期に買った投資家の利食いを行うことで、上昇トレンドが終了します。 第三段階:利食い期で買ってしまった投資家は高値掴みをすることになり、大きな損失を出してしまうことがあるため、テクニカル分析を駆使して第二段階:追随期でトレンドに乗ることを目指すべきです。

4.価格は相互に確認される必要がある

複数の指標が存在する場合、その両者に同じシグナルが見られないなら明らかにトレンドとして捉えることは出来ないと考えています。 ダウが理論を考えた時代のアメリカでは、工業生産が盛んになると共に製品を輸送するための鉄道が整備された時期であったため、工業生産の好調・不振は鉄道業の経営に影響したことから、このように考えています。今でいえばドル・円の為替相場と日経225の価格の様なものと思われます。

5.トレンドは出来高でも確認されなければならない

トレンドが発生する際には出来高も大きくなるというものです。出来高が伴わない上昇 (下落)はトレンドではなくダマしの可能性が高いといえます。

6.トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する

この基本原則は6つの基本原則の中でも最もトレードに応用しやすいものです。

チャート


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